ジュビロの戦術
ジュビロのストロングポイントはサイドアタックです。
そのサイドを活用した戦術を簡単に説明してみます。
フォーメーションは4231で、右SHを山田(松井でもいい)、SBを駒野と仮定します。
図はアタッキングサードの右サイド、山田が前を向いてキープしている状態です。
駒野が一つ前のSH山田大記を追い越して、相手のゴールライン付近まで侵攻します。(SBは裏をとられないように、CBはマーク)駒野の位置まで黄色のDFラインも下がります。
すると、ラインが下がることで赤いエリアにスペースが出来ます。これがバイタルエリアです。
ここなら、ミドルも打てるし、松井なんかが来てスルーパスも出せます。(エアフォース戦や京都戦ではワン・ツーで崩していました。)
相手にとって最も危険で対処の難しいエリアの一つです。
因みに、このSBを活用したサイド攻撃はアーセン・ベンゲル率いるアーセナルと似ています。
去年はこのバイタルがうまく作れなかった。つまり、相手のラインを下げさせられなかった。横はワイドに広く保てたけど、縦がコンパクトになりすぎて、前線が渋滞して団子状態で、縦パスを出すに出せない。
結果、消極的な横パスばかりになって、怖さがなくなった。
結局、SBのオーバーラップを抑制したのが原因だと思います。バイタルを作れなかった。相手にとって危険なエリアでプレイが出来なかった。
シャムスカに変わって、ジュビロのSBはかなり上がるようになりました。
少しずつ、バイタルエリアを使えるようになってます。
アーセナルは常にSBに走力のある選手を置き、相手のラインをコントロールしてバイタルエリアを確保しました。(A・コール、サニャ、クリシー、エブエなど)
バイタルエリアという創造性を発揮しやすい環境を用意して、才能ある若手にノビノビとプレイ出来る環境を整えたわけです。
結果、セスク・ファブレガス、ナスリ、アネルカ、アデバヨール、ファン・ペルシー、そしてティエリ・アンリ。育った選手は錚々たる顔ぶれです。
J2はレベルが落ちます。だからこそ、成長するには持ってこいです。
今シーズン誰が伸びるのか、オッサンイレブンを突き上げてレギュラーを奪う選手がいるのか、楽しみです。
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