「英雄への挑戦状―世界最高のサッカー選手論」を読んで

ご存知、ヘスス・スアレス先生の新著「英雄への挑戦状―世界最高のサッカー選手論」を購入、読み終えましたので、稚拙ではありますが感想をチラホラ・・・。

英雄への挑戦状―世界最高のサッカー選手論

 

 やはりと言うか、いい意味で予想通りです。

フットボールに対する率直さと純粋さにおいて氏は自分の知る限り最高の人です。

エジルを職人ケディラをペンキ塗りに例えた章などが特に顕著ですが、プレイの創造性やスペースを見つける視野、ボールスキルが高いプレイヤーは評価が高いです。凡庸な選手を輝かせるプレイヤーには「真の英雄」として惜しみない賞賛が与えられます。

名将への挑戦状と全く同じ感想で、スアレス氏の一番素晴らしい所なんですが、英雄が創造性に富んだなプレイが出来るのは、フットボールIQなんて陳腐な言葉以前に、彼等自身の人徳や高潔さの素晴らしさに起因するのではないか。そんな奥深くの深層心理まで選手への考察がなされています。

 

サッカーへの純粋さが、選手評の精度を限りなく高めています。

イニエスタやメッシ、ロナウドの優劣なんて、普通はしないし、出来ないですが、本書では明確に差別化されています。理由が明快で、非常に痛快です。

 


しかし、そんなプレイヤー達の美しい協奏を破壊するクラッシャーには容赦無い口撃です。。。

勝利至上主義のインテリジェンスの無さの件は、自分も耳が痛いwww

 

「勝利なんて結果にすぎない」

フットボール、バンザイ!